【金沢城】登城記
2013年9月1日(金)
午前8時10分 朝方時間があったので、ビジネスホテルから徒歩で長町武家屋敷跡を訪ねてみました。

早朝のため観光客もほとんど居なくて、静かな町並みを散策することができました。


藩政時代、加賀藩士の邸宅が立ち並んでいたこの一帯は、火災が少なかったこともあり、武家屋敷が保存状態よく保存されています。
金沢城

午前9時10分 石川門口近くの駐車場に車を停め、いよいよ金沢城に登城します。

重要文化財の石川門です。
ここは以前訪れたときは金沢大学のキャンパスだったので、入ることは出来なかったような気がします。

枡形内の石垣は正面と左では技法がことなり、左側は「打ち込みハギ」で正面が「切り込みハギ」です。積み方が異なるのはとても珍しいそうです。
石川門を入ると券売所があり、ここが三の丸になります。

三の丸

入城すると目の前に五十間長屋と左右の櫓が目に飛び込んできました。
その大きさに驚きました。
久しぶりにお城らしいお城を見たなぁーて感じです。
さすが百万石の前田家です!

三の丸の帯櫓です 。

堀の向こうに見える橋は「橋爪橋」です。
まだ午前10時とはいえすでに汗だくです。
とりあえず鶴の丸休憩所でひと休み。
エアコンが効いていて涼しいです(^^)
さて、ひと休みした後、重要文化財の鶴丸倉庫へ行ってみました。
重要文化財の鶴丸倉庫


2階へ上ってみます。


「鶴丸倉庫」の内部です。
城郭内に残っているものとしては国内最大級の土蔵だそうです。
武具などが保管されていたとのこと。
本丸にある辰巳櫓跡

本丸に入り南へどんどん進むと辰己櫓があります。

鯉喉櫓(りこう)櫓跡と堀が見えます。
埋められていた櫓台を復元したようです 。

本丸にあった御殿は寛永の大火後二の丸に移されました。

前田利家が入城し、天正14年(1586)頃に天守閣を設けたが、慶長7年(1602)に焼失し、代わって三階櫓が建てられた。

本丸にある戌亥(いぬい)櫓跡から整備中の「橋爪門」が見えます。

本丸への門となっています。

切り込み接ぎの石垣です。
三十間長屋(重要文化財)

二層二階の多聞櫓で倉庫として使われた建物で長さは26間半とのこと。
土台の石組みの技法は、「切り込みハギ」ですが、表面の縁取りだけをそろえ、内側を粗く残す「金場取り残し積み」という技法が用いられているそうです。

三十間長屋は1858年(安政5年)の建築で、金沢城では武器庫として活用されていました。

大切な武器が湿らないように、とても風通し良く造られているのが特徴とのこと。
三十間長屋から菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓へ向かいます。
二の丸

ここで別途入場券を購入します。
菱櫓

2001年に再建されました。
伝統的な木造工法で再建されています。
これだけの規模で再建された櫓を見るのは初めてです。





五十間長屋

元々武器庫だったため、内部には何もありません。
長さは97mです!
石川門




現在の石川門は表門のような位置付けになっていますが、元々は前田家の本宅から私庭(兼六園)へと通じる搦手門(裏門)でした。1788年(天明8年)に完成し、1881年(明治14年)の大火災でも焼失を免れ今日に至っています。
河北門

平成22年4月に復元されました。

金沢城の実質的な正門で、高麗門の一の門、櫓門の二の門、枡形土塀で構成された枡形門です。

河北門内部から湿生園を望む。
久しぶりに天守はありませんが、スケールの大きなお城を登城しました。
暑い中でも多くの観光客がいるのも頷ける金沢城でした。
さて、金沢城を登城後は、折角なので観光スポットの「ひがし茶屋街」へ行きました。
〔2〕につづく