松前城

概要
福山城(松前城)は松前町福山の台地に築かれた平山城で、近世に築城された北海道唯一の城郭である。
松前家五世慶広が、天正17年(1589)徳山(大館)の居館焼失を機に、慶長5年(1600)福山の地で築城に着手し、同11年(1606)完成した。蝦夷地の中心として威容を誇ったこの城は、嘉永3年(1850)幕府の命により取り壊され、高崎藩士市川一学の縄張により、直ちに全面的な改築に着手し、安政元年(1854)完成をみた。
その後十数年を経ずして、明治維新の戦乱により廃墟と化し、さらに明治8年(1875)年には、天守(三重櫓)・本丸御門・同東塀等を残して取り壊された。これら三棟は国宝に指定されたが、昭和24年本丸御門を残して他の建物は焼失し指定を解除された。-現地説明板より-
データ
所在地 | 北海道松前郡松前町 |
築城年 | 慶長11年(1606年) |
別名 | 福山城 |
形態 | 平山城 |
天守構造 | 独立式層塔型3重3階(1849年(嘉永2年)築 非現存) (1960年RC造外観復元) |
主な城主 | 松前氏 |
主な遺構 | 本丸御門、御殿玄関、石垣、土塁 堀 |
主な再建造物 | 天守 |
アクセス
所在地 | 北海道松前郡松前町 |
車 | 函館空港から車で約2時間10分 |
電車 | 北海道新幹線「木古内」駅から函館バス「松前行き」で約1時間29分「松城」下車、徒歩約10分 JR函館駅から車で約2時間 |
ウェブサイト | 北海道振興機構 |
駐車場

スタンプ設置所
松前城資料館(復興天守)施設内


見どころ
本丸御門

本丸脇にある櫓門。築城時から現存する門は国の重要文化財である。扉に鉄筋を張ってある。この石垣の本丸同様に美しい。
天守台石垣の弾痕

城の南側石垣に、成人男子の握り拳ぐらいの丸形の砲弾痕がみられる。
旧幕府群の松前攻撃時に、旧幕府方の軍艦から飛来した砲弾。
本丸御殿玄関

本丸御殿には京都伏見城の一部が移されたと伝えられている。
御殿玄関だけは1982年(昭和57)まで、小学校の正面玄関として利用されていた。
登城記

2017年10月27日(金)
午後12時30分、函館から約2時間で松前公園駐車場へ到着しました。
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